あー夏休み

あー夏休み

Date: 2004/07/29

皆さんは夏の到来を何によって感じるでしょうか。

毎日とにかく暑い、セミの鳴き声がうるさい、子供達が元気に走り回っている、日が落ちるのが遅くなった、ふと夜空を見上げたら花火が上がっていた、子供達がラジオ体操に朝早くから借り出されていた、テレビ番組が急にアニメが増えた、海に行った、スイカを食べた、友達の美代ちゃんが部活の先輩と処女を捨てた、とまあ様々だと思います。

夏ってのはなんだかんだ言って特別な季節です。人々が浮かれ、社会全体が浮かれ、浜崎あゆみもライブをする、そんな季節なのです。開放的な気分にもなりますし、清純派の美代ちゃんだってちょっと冒険してひと夏の経験!ドキドキってな気分になるのです。

しかしながら、そうやって世間様が夏に浮かれているというのに、僕はというと何も夏らしいことをしていないことに気がつきました。海にも行かなければ花火も見ていない、世間とは対照的に全く持って夏に浮かれることがない。せいぜい車を運転しながらチューブの唄を口ずさむくらいです。

けれどもですね、何も夏を感じるのって花火やらスイカやら、そういった風物詩になりえるものだけじゃないんですよ。もっとね、身近なものに目を凝らしてみたって、「ああ、夏だな」と思える事柄は沢山あるんです。

出勤時、早朝からラジオ体操カードぶら下げ、眠いがあまり死んだ魚のような虚ろな目をして歩いている子供、コレを見るだけで「夏だなー」って思うことはできるのです。そう、僕らの身近には山ほどの「夏」が潜んでいるのです。

そんな僕の夏ライフの中で一押しは、「職場近くのコンビニでアルバイトする益子君を観察する」、コレに尽きます。これがもう、ビックリするくらい夏らしくて仕方ない。

僕の職場の近くにはコンビニがあり、そこに出勤時にコーヒー牛乳を買うのと昼休憩に昼飯を買うので2回立ち寄るんですけど、そこにこの夏から投入されたニューバイト益子君がとにかく熱いんです。

僕がこのコンビニに行くような時間は朝のシフトと昼のシフトに相当し、普段は生理の上がったようなオバハンや、見てるこっちが恥ずかしくなるような若作りなオバハンしかいないんですけど、夏休みなんでしょうね、見るからに高校生な益子君が急遽投入されたんですよ。

でまあ、この益子君がとにかく凄い。もう何が凄いって、その風貌がすごい。明らかに不良高校生としか見えなくて、耳にデヴィ夫人がつけそうなピアスとかついてますからね。で、茶髪で挑戦的な、尖ったナイフみたいな目をしてやがるんですよ。

普通はまあ、こんな輩はコンビニのバイトとして雇わない、それどころか高校生とか雇わないと思うんですけど、やっぱり夏休みなんですかね、店長も何をトチ狂った雇ってしまったみたいなんです。

もう店に行って益子君の姿を見るたびに、「おいおい、エラくろくでなしブルースなヤツがバイトしてんなあ」と思ったりし、夏の到来を感じずにいられなかったのです。

しかしながら、この益子君、ろくでなしブルースのくせにエラく真面目にはつらつとバイトをしておりました。ハキハキと「いらっしゃいませ!」と挨拶するし、テキパキと動く。客に敬語もちゃんと使えるし清掃とか陳列もすごく張り切ってやってるんです。

最初はね、こんな不良少年に務まるのか、とか思いましたよ。でもね、毎朝毎朝、頑張ってる益子君の姿を見ては、「うんうん不良少年が頑張って夏休みのバイトをする。いいじゃないの」と思えるようになってきたんです。

夜遊びとかしたいだろうに、ちゃんと早朝には起きてバイトに行く。それってば凄いことだと思うんです。もう、なんていうか、急遽作ったんだろうと思われる彼の名札、手書きで「ましこ」って平仮名で書かれた名札が輝いて見えたもの。

そんなこんなで、毎朝カフェラッテとか買いつつ益子君の姿を見て、「不良少年がコンビニバイトで更生する夏」というのを思い描いて清々しい気分になっていたのですが、最近ちょっとばかり異変が。

なんか、最初は益子君も張り切っていたらしく、凄く頑張っていたのですけど、日が経って慣れてくるに従って地が出始めたというか不良としてのモチベーションが上がってきたというか、どんどんと堕落してきたんですよね。

見るからに制服とか着乱れてきて、最初はカチッと着てたのに、今じゃやだらしなくルーズに着てたりする。

早起きしてハツラツと仕事していたのに、夜遊びでも始めたのか物凄い眠そうな顔でレジを打ってたりする。

茶髪でも身なりはキチンとしてたのに、今ではしげの秀一もビックリなくらいネグセがバリバリ伝説の時がある。

とまあ、物凄く分かりやすく堕落していったんですよ。もう見るに耐えないというか見てて面白いというか、とにかくそんな感じ。で、そんな益子君の堕落っぷりを観察するうちにですね、途方もない驚愕の事実に気がついてしまったのです。

いやね、彼は急遽バイトに入ったじゃないですか(たぶん)。夏休みを利用してやってるじゃないですか。だからね、店としてもちゃんとした名札を作ってなかったんですよ。さっきもちょっと触れたけど、画用紙みたいな紙切れにマジックで「ましこ」って書いた名札を胸の所につけてたわけ。

最初こそは輝いてましたよ。ハツラツと働く益子君。そのハツラツっぷりを代弁するかのように名札も輝いてた。「ましこ」の文字が燦然と輝き、頼もしさすら感じるほどだった。

でも、日を追うごとに堕落していく益子君。それに比例するかのように彼の身なりもクシャクシャに堕ちていく。そして、それはあの頼もしかった名札すら例外ではなかった。

元々、画用紙に手書きで「ましこ」と書かれていた彼の名札、それがシワクチャになってる。うん、「し」の部分が狙ったんじゃないの?ってくらいテクニカルに折れ曲がってて、うん、どっからどう見ても「まんこ」にしか見えないんだよね。

「まんこ」と書かれた名札をつけてダルそうに店内の掃除をする ろくでないブルース店員、益子君。彼のその堕落っぷりを象徴しているとしか思えない。

いやいや、そんな性器ネームをつけてバイトとか、新手のセクハラかな?とか思うのですけど、そういった高校生ならではの「最初は張り切ってたけど、そのうち堕落した」っていういい加減さに夏の到来を感じずにはいられないのです。

夏が到来し、夏休みがスタートしました。最初は皆さんも、7月中に宿題全部終らせる!お盆休みまでに仕事を片付ける!とか息巻いていたかもしれませんが、もうそろそろ堕落してくる時期です。益子君のようにならないように、十分に留意して夏をエンジョイしてください。

益子君の「まんこ」名札を見て感じる夏の到来、今年の夏は何かが違うぜ!と新たなムーブメントの到来を予感し、彼のセクハラ名札を見るのを毎朝楽しみにしてたのですが、どうもここ2,3日彼の姿を見かけません。変わりに真面目そうな大学生が入ってます。うん、なんか「まんこ君」バイトやめちゃったみたい。いくらなんでも堕落しすぎだ、それは。

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