ハリーポッターとアズカバンの囚人-前編-

ハリーポッターとアズカバンの囚人-前編-

Date: 2004/06/16

さてさて、前回前々回と「ハリーポッター、見てもないのに映画レビュー」と題して日記を書いたわけでございまして、様々な反響を戴きました。見てもないのに偉そうに映画レビューするという形式が随分と皆様の中にも浸透したようで嬉しいばかりです。特に前回の「秘密の部屋編」の反響は凄まじいものでした。

「面白かったです!また新作をお願いします」

褒めてくださった方が約3名。

「つまらない、死ね」

クリティカルに意見を送ってくださった方が約8名。

「レビューと言うよりあらすじ紹介ですよね」

的確な指摘が約1名。

「僕のハーマイオニーたんを返せ!」

頭が狂った人が約1名。

合計でなんと13通もの反響メール!あまりの量に僕のメールボックスがパンクするかと思いました。読者の皆さんの関心の高さが伺えます。

そんなこんなで、今日は6月26日から全国ロードショーが始まる「ハリーポッターとアズカバンの囚人」のレビューです。面白いといってくださった3名の方のために公開に先駆けていち早く詳細をレビュー。もちろん、この映画だってビタイチ観ていません。

宣材パンフレットによりますと、今回の作品は「アズカバンの囚人」とタイトルがついていますが、なんでも「ハリー&ポッター危機一髪!」というサブタイトルがついているらしく、どんな展開になるのかハラハラドキドキ。

前2作で好評を博した痛快ドタバタアクション路線から一転、スイートなラブロマンス路線になったとか。凄腕刑事コンビ、ハリーとポッターがどんな大暴れを見せてくれるのか。ワクワクしながらレビュー行ってみましょう。

見てもないのに映画レビュー3
「ハリーポッターとアズカバンの囚人」編


「ハリーポッターと賢者の石」、息もつかせぬアクションの連続と極上のミステリーに全米が震撼した。「ハリーポッターと秘密の部屋」、最新鋭の映像技術、悲しすぎる結末に全米が泣いた。そして、刑事ハリー&ポッターシリーズ第三弾は・・・。

シリーズを通しての主題歌であるジャネットジャクソンの「妾の恋」が流れる。このナンバーが流れると、ああ、ハリーポッターが始まるんだなと感じるから大したものだ。ロサンゼルスの町並みを一通り映しながらキャストの紹介、そして物語が始まる。

朝の通勤ラッシュ、渋滞中のハイウェイ、連なる車たちは全く動く気配がない。イライラするロサンゼルスっこたち。気の短いテキサス野郎などはクラクションを連発しているほどだ。毎朝、変わることなく見られるロサンゼルスの光景。そんな平和な日常を打ち破るかのように事件は起こった。

「ヒャッホー!」

突如、車の列を吹き飛ばしながら暴走するトラックがご登場。巨大なトラックは乗用車をゴミクズのように吹き飛ばし爆走していく。これにはロサンゼルスっこもビックリ。渋滞だから気を緩め、スタバのコーヒーを飲みながらリラックスしていた小太りの中年が、バックミラーを見て迫り来るトラックに気がつき、ビックリして逃げようとするも無残にも轢き殺される、このシーンが印象的。

何台も吹き飛ばし、おかまいなしに爆走する暴走するトラック。運転席には目のいっちゃった長髪の男が座っている。そして、そのトラックの後ろには数台のパトカーが追っている。その中にハリーが乗るパトカーも存在していた。

「ちくしょう、何だってんだ!あいつは狂ってやがる!」

絶妙なハンドルさばきでトラックを追走するハリー。

「コレでも喰らいやがれ!」

ハリーの機転でトラックのタイヤをご自慢のマグナムで打ち抜く。結果、トラックは横転、爆発炎上。犯人は逮捕され、ロスのハイウェイに平和が戻った。

「おつかれ、ハリー、相変わらずすげえ射撃の腕だな」

ロス市警に戻ったハリーに多くの刑事が労いの声をかける。しかし、ハリーの笑顔は心もとない。誰が話し掛けてきても愛想笑いでコーヒーを飲むだけだった。そう、ポッカリと空いた無人のデスクを眺めて・・・。

実は、今を遡ること8ヶ月前。ハリーの唯一無二のパートナーであるポッターが警察に捕まっていたのだ。凄腕の刑事であるが女好き、堅物のハリーとは正反対の三枚目キャラであるポッターだったが、女好きが高じてしまい、近所の幼女に悪戯して逮捕されたらしい。

アメリカではロリ趣味は重罪とされる。また、現職刑事の性犯罪と言うこともありマスコミも大きく取り上げた。ハリーは友人として同僚として何度も法廷に立ち、ポッターの弁護をした。けれども無駄だった。幼女趣味に対する陪審員の印象は最悪で、ポッターは有罪、懲役刑が確定し刑務所に収監されたのだった。

この辺の部分では回想シーンで、幼女に変態的にイタズラするポッターが出てくるんだけど、コレが妙に生々しくてグッド。このイタズラされる女の子役はオーディションで選ばれたらしく、妙に素人っぽいカワイイ子です。

「ポッターのことはもう忘れろ。今は多発している犯罪を解決するのが先だ」

チョッパー課長がハリーに話し掛ける。彼は主に重大犯罪を担当する殺人課の課長。ハリーの上司にあたる。

「ええ、もうポッターのことは・・・」

思い起こされる在りし日の二人。一緒に銃を構え、悪人どもに向かっていったこともある。何度も死にそうな思いをしたこともある。賢者の石社に突入し、ポッターが人質になったことも、アリゾナで秘密の部屋を探したことも、今では良い思い出だ。いつまでも過去を振り向いていては前に進めない。問題は今をどう生きるかだ。

「大丈夫。チョッパー課長、それより最近多発している事件ですが」

何かを振り払うかのように刑事の顔に戻ったハリー。

「うむ、一連の動機不明の凶悪犯罪だな」

ここ数ヶ月、ロサンゼルスでは凶悪な犯罪が多発していた。殺しが24件、放火が5件、そして今朝の暴走トラック。いずれの事件も犯人は検挙されているのだが、それら全てにこれといった動機が見当たらないのが特徴だ。もちろん、犯人同士の横の繋がりも見当たらない。

「昔は殺すには殺すなりの動機があったもんだが・・・こんなにも動機なしの事件が続くと・・・」

頭を抱えるハリーとチョッパー。その瞬間、殺人課に置いてあったテレビがニュース速報を流し始めた。

「シカゴ刑務所で囚人の暴動が発生しました。職員は全員人質となっております。囚人たちは、開放同盟アズカバンを名乗っており刑務所内に篭城、全米中の囚人の釈放を要求しています」

殺人課の面々もこのニュースにビックリ仰天。しかし、シカゴは管轄外ということもあるのだろうか、その顔はどこか余裕を感じさせるものだった。制服の黒人警官などは「やるぅー」と言わんばかりに口笛を吹く仕草を見せていた。しかし、ハリーだけは違っていた。

「開放同盟アズカバン・・・まさか・・・」

何かを思い出すかのようにハッとするハリー。そこに一本の電話がかかってきた。

「残念ながら他人事じゃなくなった。応援要請だ。ハリー、シカゴ刑務所まで至急行ってくれ」

こうして、ハリーは暴動の起きるシカゴ刑務所に行くことになったのだった。

シカゴ刑務所。

物々しい警備、刑務所の外周をぐるっと無数の警官とパトカーが取り囲んでいる。

そこに颯爽とヘリで現れるハリー。ムチャクチャカッコイイ、痺れる。

「首尾はどうだ?」

対策本部に乗り込み、現場責任者のジャッカル刑事と話をするハリー。

「はい、開放同盟の交渉役にあたる囚人が、あなたを出せと要求してきました。それで急遽ロス市警に応援要請を出しました」

「なに?俺を名指し?やはりか・・・、いいだろう、俺が交渉に行こう」

アルマーニのスーツ、その上着を脱ぎ、刑務所の入口へそっと近づくハリー。取り囲む警官隊に緊張が走る。固く閉ざされた刑務所の扉は、まるでハリーを迎え入れるようにユックリと開く。そこに単身で乗り込んでいくハリー。

内部へと続く薄暗い通路、射殺されたのだろうか、看守の死体が無造作に数体転がっていた。そして、その先に一人の男が立っていた。交渉役の開放同盟メンバーだ。

「ふ、やっぱりな。久しぶりじゃないか」

「お前こそ、まさかこんな形で会うとはな」

そう、開放同盟アズカバンの交渉役が立っているであろうその場所には、他でもないポッターがヨレヨレの囚人服を着て立っていた。

性犯罪で捕まり服役中のポッター、かつての相棒が、敵としてハリーの前に立っていた。どうなる!?ハリー&ポッター!?

長いのでつづく

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