疲れきってるので短めに

疲れきってるので短めに

Date: 2003/10/13

いやはや、週末はとある場所にて地獄の荒行としか思えないイベントに参加してまいりました。12時間夜通しで歩きまくったために足は筋肉痛、足の裏にはマメができる。とにかく死にそうな思いをしてまいりました。

そのイベントも終わり、神戸市は三宮の町をブラブラと歩いていたのですが、あまりに疲れていたためか意識を失いかけてしまい、マンガ喫茶に入って仮眠を取るという荒行を達成してしまいました。

マンガ読みながら寝てたのですが、起きたら「ふたりエッチ」というマンガがヨダレだらけになってました。これでは変な誤解をされかねません。

それでまあ、夕方頃から広島に向けて帰路に着いたたわけなんです。

三宮から地下鉄に乗って新神戸駅に向かい、そこから新幹線に乗ります。10月1日の品川駅開業に伴って大幅なダイヤ改正が行われた東海道・山陽新幹線。もちろん新神戸駅も様変わりしています。

改正前はほとんど停車することのなかった「のぞみ号」がバシバシ停まるのです。新幹線マニアの僕から言わせて貰いますと、のぞみ号が停まるというのはその駅のステータスがかなり高いことを意味します。

東海道・山陽新幹線には「のぞみ」「ひかり」「ごだま」と三種の名称がついた車両が存在します。もちろん、後者ほどショボイ格式になります。

「こだま」は音を表します。これは音速を意識した名称になるわけですが、現在の東海道・山陽新幹線の中では一番ショボイ。基本的に各駅停車の車両ですから聞いたことないようなとんでもない駅にも停まります。「厚狭」とか「東広島」とか、どうしようもない駅に停まります。停車駅も多く、さらに停車中に後続の高速車両が追い抜きますので、追い抜き待ちでさらに時間がかかる。

次に格上なのが「ひかり」これは音を超えた光速であることをイメージしたネーミングになっています。実際には光速には程遠いですが、それでも停車駅が少ないのでなかなか早いです。こちらはもう、ちょっと聞いたことないようなショボイ駅には停まりません。

そしてさらに「のぞみ」。これはもう光速を超えるには精神世界に入るしかないというイメージからネーミングされています。人の思いは光より速い、なんて少し宗教がかった思想です。ちなみに、10/1からは最新式の「700系のぞみ」車体には「AMBITIOUS JAPAN!」なる文字がプリントされています。なんとも攻撃的な、周辺諸国を刺激しそうな文字をプリントしたものです。

コイツはもうメジャーな駅にしか停まりませんので、「新大阪」「名古屋」「博多」「広島」や四国・山陰方面の交通拠点となる「岡山」くらい格がないと停まりません。かなり上級の格式を持った新幹線「のぞみ」。コイツを停車させるのが全ての駅の望みなのです。

しかし、ダイヤ改正に伴い、のぞみの格式は損なわれました。「ひかり」を減少させ、「のぞみ」を倍増するダイヤ改正を行ったのですが、それに伴って本来は「ひかり」級であるはずだった格式の駅にまで「のぞみ」が停車するようになったのです。

新神戸駅もそんな「ひかり」級の駅であり、ダイヤ改正前は数えるほどしか「のぞみ」が停車しない駅だったのですが、大幅に停車する「のぞみ」が増えたのです。

そんな新幹線マメ知識はどうでもいいとして、そういうわけで「のぞみ号」に乗ったわけですよ。新神戸駅から。

さっすが「のぞみ」は速くてよー、なんというかショッボイ駅なんかビュンビュン飛ばしていくのな、さすが光速を超えた精神の世界って感じで、アホのように駅を飛ばしていくの。「相生」「西明石」とかいう何それ?って聞きたくなるような駅も2秒で通過しちゃう。

本来ならバリバリ駅があるの、新神戸の次の駅が「岡山」だもん。ムチャクチャすげえよな、やっぱ「のぞみ」は速いわ。

なんて感動しておりますと、「岡山」の次はもう「広島」。僕の住まわす「広島」にもう到着してしまうんです。1時間ちょっと神戸から広島。ハッキリ言って死ぬほど速い。

それでまあ、するすると広島駅構内に新幹線が入ってくるもんですから、降りる準備をするかな、とデッキにいったんです。

そしたらアンタ、すっげえ荷物をもったオバハンが仁王立ちしてるんですよ。これから亡命するんですって感じでデッキに仁王立ち。

「なーんか嫌な予感するなー」

とか思ってたら、新幹線が広島駅に到着してドアが開いたんです。それでまあ、乗客がモリモリと降りていくんですけど、その亡命するほどの大荷物のオバハン。サイババみたいな顔したオバハン。大荷物がドアに引っかかって降りられないんです。

物理法則とか良く理解してれば、明らかにそのままではドアから出ないことは明白な荷物なのに、横にしたままでは出ないことは3歳児でもわかりそうなのに、それでも横にしたまま出そうとするんです。

ちょっとまてオバハンと。そんなものじゃ出るものも出ないだろ。横にしたままでは無理だか。大人しく縦にして出なさいと。親切な僕は後ろから荷物を出すのを手伝ってあげたんです。

こう、荷物を縦にして、押し出すようにしてあげたんです。それをホームからサイババオバハンが引っ張り出す、みたいなイメージで。その荷物は旦那の死体でも入ってるんじゃねえかと思うほどに重かったのですが、手伝ってあげましたよ。

そういったオバサンを親切に助ける好青年な僕。たぶん、若い女性が見てたら確実に惚れていたと思う。1時間後には僕に抱かれていたと思う。若い女性だけでなく、間違いなくサイババオバハンも僕に惚れていたと思う。まっぴら御免だけど。

それでまあ、なんとか荷物も出て、オバハンも「ありがとうございます」とかお礼を言ってくるんですけど、どうも何かが変。何かが根本的に変。

いやな、頭を下げてお礼を言ってるオバハンの声が聞こえてこないんだよ。プルルルルルルルと鳴ってる音がうるさくて聞こえないんだよ。

おまけに、そのオバハンはホームの上。僕はまだ車両の中。そいで、ドアのガラスが僕ら2人の間をさえぎってるの。ドア越しに僕らは見つめあってるの。遠距離恋愛のカップルみたいに。僕とオバハンが。

そう、なんというか、乗り過ごした。モロに乗り過ごした。

寝てて乗り過ごしたとかではなく、降りる意思はあってドアまで行ったのに、モロに乗り過ごした。

ぐあー、まいったなー、まあいいか、次の駅に停まってから引き返せばいいか、とか思ってたら衝撃の車内放送。

「次の停車駅は小倉(福岡県)です。」

さ、さすが「のぞみ」。すげえぶっ飛ばして、駅を飛ばしまくって。広島から九州まで行っちゃうのかー。

さっきまで座っていた席に再度舞い戻り、小倉までの1時間。「僕はこんなにマヌケでいいのだろうか」と自問自答しながら、少しだけ生きる望みを失って涙しました。

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