オプティ2

オプティ2

Date: 2003/07/26

昨日の日記の続編です。

前回までのあらすじ

18歳になった僕!免許とりたて!母ちゃんの車パクって女の子とドライブデート!漁村!ヤンキーカップルの野外プレイ!マグワイヤ!大興奮!カーセックスしたい!カーセックスしたい!カーセックスしたい!カーセックスしたい!車の中で変な棒出したり入れたり!シフトレバーを出したり入れたり!ステアリングを出したり入れたり!エンジンルームごと出したり入れたり!イェア!

よくわからないですが、そんな感じです。分からない人は、下にある昨日の日記を読んでやってください。簡単に説明すると、免許取たてだった僕が、深夜に気になる女の子とドライブデートした。そして、漁村で偶然目撃したヤンキーカップルのおセックスに触発されてしまい、考えることはカーセックスのことばかり、といった性獣と化してしまった。果たして若き日のpatoはカーセックスできるのか?といった流れです。それではどうぞ。


とんでもない、やはり車の免許はとてつもない武器だ。その有無によって装備の充実度が違いすぎる。まず、免許がないと夜にデートすることすらできない。好きな場所に行くことすらできない。それどころか、カーセックスもできないのだ。あの、ヤンキーカップルのように、藪の中で昆虫に見守られてまぐわう羽目になるのだ。

やばいぜ、車の免許って途方もない武器だな。なんでもアリじゃないか。

移動手段の主戦力が自転車から自動車に変わった僕は、そのあまりの破壊力に驚き戸惑っていた。まるで核ボタンを手に入れてしまった独裁者のように、その殺傷力に怯えるだけだった。

しかしながら、どんなに優れた武器であっても、使用方法が分からなければそれは無用の長物なのだ。どんなに破壊力の高いマシンガンを持っていても、撃ち方が分からなければ意味がない。手の届かないところにあるテレビのリモコンを取るぐらいが関の山だ。

それと同じことで、いくら最強の武器である自動車免許を手に入れたとしても、それをカーセックスに活用できないのならば何ら意味はない。そう、言い換えれば、カーセックスに活用して初めて威力を発揮するのだ。車の免許とはそういうもの。

とにかく、いかにしてカーセックスに持ち込むか。それが親の死よりも重要な命題だ。そう、僕には義務がある。必死の思いで手に入れた免許証のためにも、カーセックスに持ち込む義務がある。

様々な思いが渦巻く中、僕と彼女を乗せたオプティは、来た道を帰り始めた。助手席に佇む彼女は、道路脇の街路灯の明かりを白い頬に反射させ、いっそう妖艶さを増している。こんなステキングな彼女と、淫らにカーセックス。考えるだけで股間が怒張し、クラッチすらまともに踏めない状態になっていた。

しかし、しばし冷静になって考えてみる。いくら、深夜ドライブに誘えたからといって、それ即ちカーセックスOKということになるだろうか。もしそれが単なる僕の早とちりに過ぎず、勘違いしてカーセックスを迫ろうものなら熱烈に拒否されるんじゃないだろうか。そうなったら僕は完全なピエロだ。いくら免許証という武器を装備して攻撃力が上がってるとはいえ、うかつに攻撃するのはリスキーなのではないだろうか。

そもそも、彼女は、「カーセックスしよう」「うん、いいよ」などとすんなりOKするような尻軽女ではない。そこそこ身持ちは固い方だと思う。それに真面目で淫らなことが嫌いな潔癖タイプだ。車の中で性交渉なんて、淫らな行為には応じないような気がする。

そんな彼女に股間をいきり立たせてカーセックスを迫ろうものなら、熱烈に拒否されるんじゃないだろうか。拒否されるだけならまだしも、下手したら強姦未遂罪で訴えられかねない。うむ、やはりカーセックスは難しい。

「次、どこに行こうか?そろそろ帰ろうか?」

まずは彼女にその気があるのかどうか、それを確認するのが先決だ。彼女の腹の内を探るのが先決だと、遠まわしに遠まわしに彼女の出方を伺い始めた。

「うーん、そろそろ眠いかも」

アンニュイに目を擦りながら言い放つ彼女。もうこれは、遠まわしなセックスアピールと見るしかない。

「眠い」→「どこか横になれる場所に行きたい」→「ラブホテル行きたい」→「チンコ舐めたい」→「おセックスしたい」

申し訳ないが、もはやこのように連想するしかありえない。

「そそそそうかい。じゃあ、休める所いこうか」

ハンドルを握る手が震える。クラッチを踏み込んでいる足も震える。この僕が、今までまともに女の子と話したことないようなこの僕が、ついにレディとラブホーテルへ。モーテルへ。これはもう、宝くじが当たる以上にラッキーな出来事。このチャンスを逃したら二度とないんじゃないかというほどスパイシーな出来事。

さすが、車の免許の威力は絶大だぜ。長年の夢だったラブホテルフェードインが叶うじゃないか。震える手足をなんとか落ち着かせ、どこかにラブホテルはないものかと車を走らせた。

なんとなく、ラブホテルというのはうら寂しい通り沿いにあることが多いような気がしていた僕は、車通りの多い国道を離れ、閑散とした県道を走ることにした。カーセックスこそはダメだったけど、ラブホテルへフェードイン。そのためだけに寂しい通りを通るオプティ。思えばこれが、後に起こる悲劇の幕開けだった。

やはり、ほとんど車が通らないであろう県道は、街灯もなくかなり暗い。車のヘッドライトだけを頼りに突き進み、ラブホテルなぞがないものかとさ迷い進む。助手席の彼女は助手席で眠そうに欠伸をしている。これからラブホテルに連れ込まれ、毒牙にかかることを分かっているのか分かっていないのか。とにかく平常心で助手席に座っている。

はやく・・・っ!ラブホテルを見つけねば・・・っ!彼女が不審に思ってしまう・・・っ!そうなる前に連れ込んでしまわねば・・・っ!

焦る気持ちがアクセルを強く踏ませる。その瞬間だった。

ボンッ!

ブワッ!

普通に道路を走っていたはずなのに、いきなり車が傾き始める。それも尋常じゃない角度で、左右に60度ぐらい角度がつくぐらい傾き始めた。

どうやら、歩道と車道を分けるために、定間隔で縁石のようなものが設置されていたようなのだけど、暗くて縁石が良く見えなかったことと、さらに免許取たてで車の車幅の間隔がなかったことが原因だろう、助手席側の前輪を縁石に乗り上げてしまったのだ。

尋常じゃないスピードで走行しつつ、片輪だけ縁石に乗り上げたものだから、そのままの勢いで助手席側だけ宙高く舞い上がる。当然ながら車は片輪走行の状態に。運転席側のタイヤ二つだけでバランスを取っている危うい状態に。

「ぐおおおおおおおお!」

ファニーなオプティがダイナミックに片輪走行。西部警察のようにモロに片輪走行。神のお慈悲など無関係と言わんばかりに容赦なく片輪走行。突然の片輪走行に驚きを隠せない免許取りたての超初心者ドライバーな僕。とまあ、一瞬にしてパニックに。

それならまだ良かったのだけど、問題は助手席に座ってた彼女。シートベルともせずに跳ね上がった助手席側に座ってたもんだから、とんでもない状態になてた。

助手席シートから投げ出され、空中浮揚のように宙に浮いてた。しかも車の天井に激しく頭を打ちつけ、首がグエッって変な方向に曲がってた。なんか、壊れたマリオネットみたいになってた。

「あわわわわわわ」

とにかく、片輪走行なんて自動車学校では習っていないので、どうしていいかわからない。ハンドルを右に切ればいいのか、左に切ればいいのか。それとも、バランスを取るために僕も助手席側に乗り移ればいいのか。どうしていいか分からなかった。

片輪走行の状態でフラフラと迷走を続けたオプティ。バランスを失ったかなんか知らないけど、そのまま見事に着地。物凄い轟音と振動と共に、上がった片輪側が見事に着地。今思うとゾッとするんだけど、あのまま車が裏返しにならなくてホント良かったと思う。

結局、縁石に乗り上げた衝撃だろうか、見事なまでに前輪タイヤのホイールはひしゃげ、勿論だけど容赦なくパンク状態。しかも、衝突の衝撃でホイールカバーが50メートルぐらい先に飛んでた。

免許を取得したその日に、自動車学校で使った教材を読みつつ泣きながらタイヤ交換をする僕。その作業を怒り心頭で見つめつつ、「首が痛い、首が痛い」と連呼する彼女。それを見て思いましたよ、この恋終わったなと。カーセックスやホテルにフェードインはおろか、恋すら終わるという衝撃の事実。もうこれには泣くしかない。

免許証という最強の武器を手に入れた僕。その圧倒的な破壊力を利用してカーセックスやらホテルにフェードインを狙っていたのだけど、使い方が下手故に失敗に終わる。やっぱ、どんな優れた武器でも使い方が下手だと何も役に立たないものなんです。

なんとか手を真っ黒にしながらもスペアタイヤに交換し、怒り狂う彼女を家まで送り届けた僕。当然ながら家に帰ると今度は修羅と化した母親が待ってるわけで、自分の所有物であるオプティが痛々しいスペアタイヤ姿で帰還した姿を見てさらにご立腹。怒りのアフガンと化した母親に「彼、自殺してもおかしくないんじゃないの?」って赤の他人に言われかねないほど怒られました。

武器の扱いが下手だと、思ったような効果が得られないだけじゃない。下手したら暴発やらして自滅する。まさにその通りだと思った次第であります。

車は走る凶器。そして、免許証は最強の武器。どちらも使い方を謝ると途方もない悲劇が待ち構えているのです。

カーセックスの夢は、夏の夜空に儚く消え去ったのです。まるで夜空に輝く花火のように儚く消え入り、足早に過ぎ去っていく夏のように片輪走行で消え去って行ったのです。そんな夏の思い出。

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