パニックルーム

パニックルーム

Date: 2003/05/09

「patoさんの行動はいつも冷静で理知的で素敵です。きっとすごく知的な方なんだなと想像して憧れています、むふん」

さすがにココまで濡れ濡れのメールではないものの、たまにこういった内容の意見が届くことがあります。僕の行動を記した日記をどのように読んだら「冷静」「理知的」「知的」なんていう言葉が出てくるのか甚だ疑問です。

そりゃあ、僕だって人間ですから、少なからずとも多くの人が読む日記ではいい格好したいという卑しい気持ちがあります。ですから、自分を良く見せようと冷静、知的を装って書いている部分もあるのではないかと思うのです。

どこら辺が冷静で知的なのか僕には皆目見当もつきませんが、とにかくそういった偽りのpatoさんという部分はあると思うのです。

でも実際にNumeri日記で記されている数々の事件の当時は、それはそれはみっともないほどとりみだし、冷静さも知的さのカケラもない純粋なパニック状態であることが多々あるのです。

数年前の話です。

その当時、週刊少年ジャンプと週刊少年マガジンを少年と呼べる年齢ではないのにも関わらず毎週購入することに夢中だった僕。毎週二冊もあんな分厚いマンガ雑誌を買うものですから、二年も経てばアパートの部屋中がマンガ雑誌で溢れかえる状態になっていました。

さすがに、そんなカオス溢れる部屋では、おちおちレディも呼べないと判断した僕は掃除することを決意します。しかしながら、数々の思い出の詰まったマンガ雑誌を捨てることなど、ましてやチリ紙交換に出すことなど僕にはできるはずもなく、ただただ部屋の片隅にマンガ雑誌を積み重ねるだけでした。

200冊を越えるマンガ雑誌は、積み重ねるとビックリするほどの容量があり、天井まで届くマンガタワーが二本建設されました。本当に天井までビッシリと積み重ねられたジャンプやらマガジンやらの雑誌タワー。

収納上手な主婦なんかが見たら、それこそ発狂しそうなほど整理整頓方法としては間違っている手法ですが、それでも天井までのマンガの塔は壮観で、なかなか素敵な収納方法だと満足でございました。

その夜でした。

部屋を真っ暗にし、ゆっくりと布団の中で寝ていると部屋の片隅から有り得ない物音が。

ミシミシ・・・

なにかが軋んでいるような音と共に

ドドドドドドドドドド

部屋の片隅に積み重ねられたマンガの塔が、その重みに耐えられず倒れてきたのです。もちろん、布団で安らかに眠る僕に向かって物凄い勢いで倒れてきました。

200冊を越えるマンガ雑誌の衝撃は凄まじく、轟音と共に倒れこんできた時は何が起こったのか分かりませんでした。

すでに夢うつつな状態に移行していた僕、何が起こったのか分からず、凄まじい轟音や衝撃に激しい勘違いをもよおし、「ついにきた大地震!」とパニックになり、一目散にアパート外へと非難したのです。

パンツ一丁で

何故か手にはマクラを抱えて

頭にはネグセバリバリ伝説で

何で他の皆は非難しないんだろうと疑問に思いながら。

全然冷静でも理知的でもない。どこら辺が冷静なのか激しく問い詰めたい気分。しかしながら、悲劇はこれだけで終わらなかったのでした。

大地震ではなく、マンガの塔が倒れてきただけだと理解した僕。しかしながらその倒れたマンガの塔の残骸を処理する気力は既になく、部屋の隅に乱雑に積み重ねておくのが精一杯の状態でした。

それから数日後のことです。

ちょうどその日は、部屋の畳の上などに落ちているチン毛を拾うことに熱中していた僕は、気持ち悪くなるほどのちぢれ毛をコレクトしていました。コレが全部自分のアンダーヘアーだとは信じられないほどの分量でございました。

それを灰皿に集め、ライターで燃やして天に還す儀式をしている時でした。チリチリとちぢれ毛が一層ちぢれる様を眺めていますと、

ガサガサ・・・

壁面からただならぬ気配が。普通の独身男性の安アパートなんかだと、ここでゴキブリ様大登場となるわけですが、僕の部屋の場合はそんなヤワなものは出てきません。ゴキブリなんぞでは驚きもしません、そんなもんデフォルトで出てくる。

で、その時は何が出てきたのかというと「ムカデ」が出てきていました。普通に部屋でチン毛を燃やしているだけなのに、部屋の壁には「ムカデ」。ゴキブリとかヤワなクリーチャーではなく、百足と書いてムカデ。

さすがにこれには大パニック。まさにパニックルーム。

それでまあ、ゴキブリくらいなら平気なのですけど、さすがにムカデは気持ち悪いということで、駆除しようと必死でキンチョールなどを放射するのですが、ムカデにキンチョールは効かないらしく、逆に元気になる始末。

さらにパニックを増幅させた僕は、何か駆除する物はないかと部屋の中を見渡すと、そこにはチン毛を燃やしていたライターが。もうこれしかないと思いましたね。

キンチョール単体ではムカデに効かない。しかしながら、ライター単体でも効くはずもない。ならば、これら二つを組み合わせたらどうだろうか。そう、キンチョールとライターを組み合わせて即席の火炎放射器の完成です。

ライターで火をつけ、そこに向かってキンチョールを噴射。すると、キンチョールで噴霧される薬剤が一瞬にして火に包まれ、「ボワッ」とか物凄い炎が噴出されるのです。(危険ですので良い子は絶対に真似しないでください。ダメ、ゼッタイ)

その火炎放射器の炎をムカデに向かって噴射したところ、さすがに効果てきめんで、「キーキー」とか言いながらムカデは燃え落ちていきました。

しかしながら、最初のキンチョールで元気になっていたムカデは、既に先日倒れたマンガの塔の残骸部分まで移動しており、火炎を放射した場所が非常にマズかった。普通にマンガ雑誌の山に向かって火炎を放射していましたからね。

当然ながらマンガ本の山に引火。

ボワッ

とか見たこともないような炎が部屋の片隅で沸きあがっていました。

ギャーーース!!とか叫びながら大パニック。それでも炎は待ってくれません。物凄い勢いで畳やら部屋の壁紙やらを燃やしていきます。

あわわわわわわ

もはやどうしていいのか判断できない僕は、火事にはマヨネーズを投げ込むと良いとか激しく間違った知識の下、炎に向かってマヨネーズを投入。

全然鎮火しやがらねえ

なんとかテーブルの上に置いてあった1.5リットルのコーラを炎に振りかけ鎮火に成功しました。

しかしながら、灰と化したマンガ雑誌の山に、焼け焦げた畳、黒く変色した壁紙など途方もない現場だけが残されました。すげえ大家さんに怒られたもの。

とまあ、全く持って冷静でも知的でもない僕。こんなアホらしい事件でもNumeriに書く場合には少なからず虚栄心が働いて知的に書いてしまうものです。

当時、世界文学全集を買い漁ることに夢中だった僕は、部屋の片隅に文学全集を積み重ね読み漁って・・・

部屋でインテリジェンスな口ヒゲを集めて燃やしていたところ・・・

部屋の中にカワイイラビットが現れ・・・

何故だか火が付いたので、落ち着いて高級ブランデーで鎮火しました・・・

いや、全然こんなこと書いてねえんだけど。むしろ、こんなこと書いていたら分かりにくくて仕方ねえんだけど。やっぱ僕には虚栄心などなくて、飾らないままカッコワルイエピソードを素で書いてると思うんだけど・・・。

やっぱり、僕の日記を読んで、どこら辺が冷静で知的なのか皆目わかりません。こんなバカ、他にはいないよ。メールを送ってきた人は、その辺の部分を詳しく教えてください。

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