pato画伯のTOP絵展

pato画伯のTOP絵展

Date: 2002/10/10

はい、というわけで、みなさんお待たせしました。誰も待ってないと思うけどpato画伯によるTOP絵展の開催と相成りました。前回、ライブラというキューティクル婦女子サイトにトップ絵を描いたのを契機に、僕の才能大爆発。「絵を描くってこんなに楽しんだ、人種も国境も肌の色も関係ないね」と無垢な少年のような心を取り戻したpato画伯。勢い余って「皆さんのサイトにもトップ絵描きます」とやったからさあ大変。10人のトチ狂った猛者どもから応募が殺到しました。

「わたし・・・patoさんの絵を見て感動しました」

「何か熱いものをインスパイアされた気がします」

「TOP絵を見て涙したのは初めてです」

「インターネットの無限の可能性を見た気がします」

とまあ、あの絵を絶賛の嵐でした。あの絵を絶賛するなど世間的に見たら狂ってると思われるでしょう。わかってます、ええ、わかってます。僕だって自分が絵が下手なことぐらい分かってます。でもね、天才ってのはいつの世もそういうものなんです。いつの世も天才は迫害を受ける。そして天才を支える人間も世間からは認められない。この10人の応募者の方は、世から迫害されても天才である僕を支える勇者なのです。

きっと、僕のトップ絵は僕の死後に認められ、値段も跳ね上がるでしょう。庶民にはとても買えないような値段になります。特に、今回紹介するトップ絵は初期の作品として値打ちが出るものでしょう。そうなったら、所有者である応募者の方にも楽をさせてあげることができます。まあ、みなさん頑なに手放そうとしないでしょうが。僕なんかを支持したために辛い思いをさせてしまったね、でもやっと僕は世間から認められたよ。ありがとうありがとう。僕はニッコリと天国から微笑むことでしょう。

というわけで、今日は応募のあった10作品を公表いたします。僕のこれからの画家人生の起点となる作品であることは間違いないでしょう。最初に言っておきます。今回のは前回よりも酷いぞ。

いやね、なんか応募のあった皆さんのサイト、どこもかしこもオシャレなんですわ。すごくオシャレでファッショナブル。今風のナントカスライムみたいな雰囲気の漂うサイトです。そんなサイトのトップを僕の絵が飾るなんて・・・。確かに、僕の絵は没後に価値が出ますが、今は世間的に見てゴミクズ同然ですからね。そんなゴミで多サイト様を汚すなんて・・・。

メールでご応募いただいたわけですから、本来ならメールで作品を送り返すのが筋と言うものでしょう。しかし、上記のような「ちょっとゴミを送りつけるのは気が引けるな」という理由によりメールで送るのはやめました。なんかメールで送ると「何が何でもトップに飾りやがれコノヤロウ」という無言の圧力が見て取れるようで嫌ではないですか。メールで送られてきた絵を張りたくないばかりに閉鎖とかされたら死んでも死に切れません。

というわけで、メール返信はやめ、この場でコッソリと発表することにします。それを見た応募者の方は、自分の絵が気に入らなければコッソリとブラウザを閉じてNumeriのことは忘れる。気に入ったのなら自サイトに張る。後はネタにしようが何しようが自由という形式にしたいと思います。

まあ、ぶっちゃけメインマシン死去により、送信のできるメールアドレスが使えないだけなんですけどね。メールで送るよりサイトで公開する方が悪質なプレッシャーじゃないかとかいう意見もありますが、気にしない。応募者の方は気に入れば貼る、気に入らなければ貼らないを徹底してください。貼られなくても僕は気にしませんので。ちょっと傷つきますけど、気にしませんので。

では、いよいよ完成作品の発表と移ります。応募のあったサイトの紹介と、リクエスト内容。そして作品の概要を説明した後に作品を紹介させて頂きます。まず、サイトを見に行って応募サイトの雰囲気を掴み、その後に概要を読む、そして作品を見てそのサイトにこの絵が貼られるところを想像したりすると楽しいかもしれません。それでは、書き上げた順に発表いたします。

作品No.004 かわいくなりたい 管理者ひぃさん
リクエスト 「萌え絵」

<作品の概要>萌え絵希望ということでした。萌え絵とは呼んで字の如く萌える絵。絵を見ただけで心奪われ魅了される、そのような絵のことです。昨今の日本では、萌え絵といえば二次元美少女の痴態を描いた絵であるという通説が一般的です。中にはそういった萌え絵の原画を15万円で買う猛者もいるほどです。それはそれで素晴らしいのですが、萌え絵とはそういうものではない。萌え絵とは二次元美少女ではないんだ。萌え絵を描く際に、一体誰を萌えさせるのか考えを巡らすと、おのずと答えは見えてくるのです。多くの人間が萌える美少女の絵ではあまりにも淋しすぎる。もっと、狭い範囲でのピンポイントでの萌えを狙わねばならない。単純に言うならば依頼者と書き手だけが萌える事のできる絵、それを目指して描く必要があるのだ。今回、私は萌え絵を描くにあたって、様々な思案を巡らした依頼者であるひぃさんが萌えることができ、僕すらも萌える絵・・・。かわいくなりたいを見てもらうと分かると思うが、ひぃさんは競馬好きのキューティクル婦女子。ならば間違いなく馬が好きに違いない。いや、馬が好きなんだ。よし、馬を描こう。そして僕が萌える事ができるようにひぃさんのイラストも描こう。馬と戯れるひぃさん。馬戯ひぃさん。これしかない。北海道の雄大な大地で馬と戯れるひぃさん。その笑顔は大自然より眩しい。馬にだって表情はある。馬もきっと微笑んでいるに違いない。きっとそうだ。という思いで書きました。婦女子サイトということもあり、ちょっと横文字も入れたりしてファッショナブルに仕上げています。ポイントはひぃさんと馬の表情です。総製作時間は5分と超大作に仕上がりました。

かわいくなりたいTOP絵

作品No.005 テバサキ 管理者襟井がるさん
リクエスト 「手羽先」「ネコ」

<作品の概要>落ち着いた雰囲気漂う創作系サイトからの依頼。管理者さんは「手羽先」と「ネコ」に目がないらしく、それらに関連した絵を書いてくれとのこと。これは天才画家に対する挑戦である。手羽先とネコ、あまり関連のなさそうな2つのロジックをいかにして融合させるか、そこに融合美が追求されるわけだ。かの有名なフランスの画家ショトルー・ビュヘルも融合美を追求した画家の一人だ。彼は、米国の自由の女神とベトナムの飢餓の様子を融合させことに生涯を費やした。その一見無関係な2つの事象に、ベトナム戦争の悲劇と言うメッセージを加え、見事に芸術の域にまで昇華させたのだ。きっと依頼者は私を試しているのだろう。融合美を知らずして何が画家かと一喝されているようにすら感じてしまう。僕にとっての融合美は、自然体のままでの融合。物理的に空間的に、常識的に困難な融合であっても、それが絵の中で自然と行われているのなら真実である。絵の魅力とは自由度であるし、何でもありなところにある。そう、一見して不自然でなければ何を描いてもそれが真実なのだ。今回、私は「手羽先」「ネコ」という相反する事象を極めてナチュラルに融合させた。ショトルー・ビュヘルのようにメッセージ色はないものの、作品中で2つの事象はナチュラルに融合している。それこそが真実ではないだろうか。そう、絵の中ではネコとテバサキが完全に一つになっているのだ。総製作時間3分。

テバサキTOP絵[画像リンク切れ]

作品No.006 Discord 管理者 菻さん
リクエスト 「ほえほえ」「淡色」

<作品の概要>文章系のサイトで、そのセンスとファッショナブルさは他の追随を許さない。間違いなく僕が信じる最高にオサレなサイト。それがDiscordだ。サイトを見てもらうと分かるだろうが、シンプルな中にキラリと光るセンスがある。うまく空白を活かしたデザインは、もはや余白すらも作品と呼べるほどだ。サイト自体に絶妙な間があると言い換えたら分かりやすいだろうか。そんなステキングサイトに僕のトップ絵など飾って良いものだろうか。否。良いはずがない。Discordには絶妙な空間を共有しあう楽しみがある。多くの閲覧者がそれを感じ、身を寄せているのだ。それを壊してしまうことだけはあってはならない。しかし、守ってばかりでは何も始まらない。時には最良のものを壊し汚し、新たに一から組み直すことも大切なのだ。そう戦後日本のようにだ。そこにはカタストロフィ的な美しさがあるのだ。最高の憧れであり、最高に好きなDiscord。その雰囲気をぶち壊すような前衛的な作品に仕上がった。与えられたテーマは「ほえほえ」。あまり聞きなれない擬態語である。依頼者は僕のイマジネーション能力を試しているのだろう。さすがに一筋縄ではいかない依頼者ばかりである。「ほえほえ」と聞き、僕が真っ先に想像したのはミッフィーだ。ただのウサギの人形のクセに女子供に媚びるかのように可愛らしさを前面にアッピールするミッフィー。その佇まいは「ほえほえ」にふさわしい。そのままミッフィーを写実的に描き、女子供に媚びるのは簡単である。しかし私はあえてそれはやらない。逆に女子供を突き放すようなミッフィーを描き「ほえほえ」を表現してみた。そして隠し要素としてサイト名である「Discord」つまり不協和音を表現してみた。これを感じ取れる人間は稀だろうと明記しておく。色はバッチリ淡色系で決めてみた。まさに会心の作品と言えよう。総製作時間三分。

Discord TOP絵

作品No.007 MIDNIGHT EXPRESS 管理者 ドラミさん
リクエスト 「現実逃避」

<作品の概要>与えられたテーマは「現実逃避」。人は何故現実逃避をするのだろうか。どうしようもなく苦しくて、押しつぶされそうで、逃げ出したくなった時、人は現実から逃避する。そう言うと大げさに聞こえるかもしれないが、実は多くの人が少なからず経験していることだ。テスト前に勉強しなければいけないのに、部屋の模様替えをしたい欲求に駆られる。これも間違いなく現実逃避なのだ。現実逃避はネガティブなイメージに取られがちだが、実はそうではない。精神的な負担を軽減させるといった意味では、現実逃避は望ましいのだ。困った時の神頼みなどという言葉が蔓延し、多くの人が現実逃避をしたいほどの事態に直面すると、神に祈ったりする。そこに宗教は関係なく、ある一定の絶対的存在が対象となる。しかし、現代の子供は神に祈ったりはしないそうだ。メディアに登場するヒーローにお願いをするらしい。現実逃避を言う側面では、神もヒーローも同じようなものであるが、なんとなく物寂しいものである。現代の子供が心の拠り所にするヒーローは何のかわからない。けれども間違いなく僕らの世代だったらドラえもんだろう。困った時に「ドラえもんがいればなあ」などと思った人も多いはずだ。つまり、僕らにとって現実逃避はドラえもんそのものなのだ。そこで、落ち着いてMIDNIGHT EXPRESSを見てみよう。管理者さんのHNはドラミさん。これは何かの運命ではないだろうか。まるで僕の考えを見透かされたかのようだ。ここは現実逃避でドラえもんを書くよりも、ドラミちゃんを描く方が粋な演出というものである。作品に記したドラミちゃんは、「現実逃避」を具現化したものである。しかし、その笑顔は前向きで、どこかに前進しようとする躍動感がある。そういった意味では「現実逃避」は決して後ろ向きなものではなく前向きなものなのだ。ネガティブな現実逃避ではなく、前向きに現実逃避を、という僕からのメッセージである。前へ向って走れ。総製作時間45分

MIDNIGHT EXPRESS TOP絵

作品No.008 安らげる場所 管理者 やすさん
リクエスト 「安らげる場所」「青」

<作品の概要>北海道に住む学生の日常を面白おかしく綴ったサイト。ご本人には札幌でお会いしたことがあるのだが、ハッキリ言って女にモテそうなタイプ。モテモテそうでも嫌味のない珍しいタイプとでも言おうか。爽やかさと優しさを前面に押し出している印象を受けた。たぶん、すごくカワイイ彼女がいて、何年も長いこと付き合うんだろうなと勝手に推察してしまった。それはそうと、「安らげる場所」というテーマである。これを聞いた瞬間、僕は様々なものを創造した。温泉に行けば安らぐかもしれない。ステディと過ごせば安らぐかもしれない。エロビデオコーナーにいれば安らぐかもしれない。でも、どれもこれもそれは誰かに用意されたやすらぎでしかないのだ。もっと人間の本質的な部分での安らぎとは何なのだろうか、と想いを巡らす。おそらく、僕らが今まで生きてきて、最も安らいだ時間というのは同じであると思われる。そう、胎児期に母親のお腹の中で過ごした時間こそが最も安らいでいた時間なのだ。生きることは汚れることと誰が言った言葉かは知らないが、現世を生き抜くには様々な垢が僕らに付きまとう。しかし胎児期に僕らは本当に無垢で、素直で安らいでいたのだと思う。そういった意味でも、母の中で健やかに育つ胎児の絵でも書こうと思ったが、どうしても女性器の絵しか描けない。画力が不十分であるから仕方がない。そこで、開き直って、もっと前の段階。胎児以前の段階を描いてみた。僕らはみんなココから始まった。社会の手垢がつくもっと前、無垢な状態での安らぎを表現してみた。僕にしては珍しくメッセージカラーの強い作品。製作時間30秒

安らげる場所 TOP絵

というわけで前半五作品の発表が終わりました。後半はまた明日。皆さんはお気に入りの作品はありましたか?あるいは何か芸術家のスピリットをインスパイアされましたか?何か得るものがあったのなら幸いです。

そして、依頼してくれた5サイトの皆さん。いかがでしたでしょうか?たぶん、この絵を貼るのは勇気がいることだと思います。分かってます。どうしても貼るのが嫌だったら、見なかったことにするのがいいと思います。

というわけで明日は残り5サイト分の作品紹介です!

さらに酷く、さらに過酷になったトップ絵をご期待下さい。明後日から通常日記に戻ります。

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