patoさん旅日記 part3

patoさん旅日記 part3

Date: 2002/08/16

朝6時に目覚める。福井駅前にあるホテルの一室。目覚ましもなんにもかけてないのに自然と目が覚める。ホテルの窓からは朝日がこぼれてきている。普段なら目覚ましをかけても目覚めることはないのに・・・。自然と起きれた自分を少し不自然に思い照れくさい気分になる。どうやらこういった面でも旅をして僕は成長しているようだ。さあ、今日は7時には出発できるぞ。14時間運転したとして青森までいけるのではないだろうか。まいったな、早く着きすぎちゃうぜ。さあて、ゆったりとモーニングシャワーでも浴びて、コーヒーを飲んでから出発するかな。

こうなるはずでした。コレが理想の展開でした。清々しく目覚め、優雅に旅路を歩むつもりでした。それが旅と言うもの。心のゆとりなくして何が旅か。

目覚めたら昼の12時でした。

まいった。鬼のように寝坊。狂おしいほど寝坊。ホテルも延滞料金2000円。どうなってるんだ。成長したはずじゃないのかよ、おれ。とにかく出発せねば。

福井県福井市

というわけで、大幅に遅れて福井市を出発。国道8号をひた走ります。寝坊してかなり時間がおしてるので、今日は観光地なんかには立ち寄らずに、ただただ先へと進みます。

それにしても福井は至る所で工事をしてて、渋滞してる。どうなってるんだ。

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というわけで、えーっと何県目だ、とにかく石川県に突入。8号線をひた走って金沢市を目指す。

石川県金沢市

なにやら色々な観光地を見たかったのだが、時間がおしてるので仕方ない。まったく振り向きもせずに先へと進む。さらば金沢市。

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国道沿いにあったペットショップの看板。なんてことはない普通の看板。なのに最初に見た瞬間にすごく面白いものに見えてしまった。一度通り過ぎたのに、わざわざUターンして撮影したぐらい面白かったらしい。一体何処が面白いのか、五分前の自分を激しく叱責したい気分になる。強いてあげるなら「フィッシュランド」って名前のクセに、関係ない動物が多すぎると言ったところだろうか。どうでもいい。

さらに国道をひたはしる。今日の僕は違う。寄り道なんてしない。

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あっという間に富山県。ここで昨日の日記をアップしていないことを思い出す。早くアップせねば。僕のたびの記録をアップせねば。

すでに日記は書いてあったので、アップするだけである。とりあえずP-inとか洒落たものはないので、公衆電話を探す。

8号線をひた走りながら、公衆電話を探すが、富山という所は公衆電話がない。ビックリするほどない。あったとしても緑色の公衆電話ばかり。ダメなんだ、灰色のデータ通信も可能なISDN公衆電話でないとアップできないんだ。

という気持ちで灰色の公衆電話を探すが、まったくない。いくら走ってもない。どうなってるんだ富山県。富山の人は出先で日記を更新したくなったらどうするんだろうか。この辺あたりから信号機が全部縦型になる。さすが雪国だなあと実感。

富山県小杉町

なんかコーランを破って捨てた事件があった場所と記憶している。ここの国道沿いの「ダイナム」というパチンコ屋の軒先に灰色の公衆電話があった。弾むような勢いで日記をアップし、メールを受信する。皆さんからのメールが何よりの励みとなる。てへ。

富山県富山市

富山というところは何も面白いものがないところだ。薬売りで有名な富山。道行く若者がスナック感覚で胃腸薬をバリバリ食べてても良さそうなのが、他の街と全く変わらない。なんとなく拍子抜けだ。先を急ぐ。

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行く先を暗雲が立ち込める。この旅の運命を暗示してるかのようだ。どうして行く先々で雨が降るのか。

などと考えてたら、緊急事態発生。

車のクーラーが壊れました。

なんか熱風しか出てきません。ゴウゴウと熱風を吐き出しております。外の気温は31℃。真夏日です。もしかしたら死ぬかもしれない。汗をダラダラかきながらのドライビングに。汗に混じって涙もチラホラと。もう帰りたい。家に帰ってママのスープが飲みたい。

富山県滑川市

滑川に到着。「なめりかわ」です。「ぬめりかわ」じゃないのが惜しい。つくづく惜しい。

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「Nameri」なんだよなー。「Numeri」だったら最高だったのに。などと思いながら颯爽とぬめりかわを通過する。もうすぐ新潟だ。

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なんとなく気に入った風景。

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新潟県に突入してしまった。でも新潟市まで死ぬほど遠い。もう肩も腰も死ぬほど痛い。サロンパスを貼ってみたが、貼ってるのが分からないほど感覚がない。元々肩こりはひどいのだが、ここまで悪化するとは。

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ぜんぜん関係ないけど、カニが死んでいた。ご冥福をお祈りします。

その後も国道8号線をひた走る。とにかく走る。右手には日本海が穏やかに広がり、山間の洞門をひた走る。その景色は雄大で、かなり好きになれた。これは画像ではなく、実際に行って見ることをオススメします。日本海に沈む夕日はかなりいいですぞ。

というわけで、すっかりと辺りは暗くなりました。

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意味のないスナップ。と思わせておいて、実はここが出発からちょうど1000キロ地点。1000キロもまあ、よくぞ走ったという感慨深い一枚。場所は新潟県柏崎市。

その後、8号線から116号線に乗り換え、新潟市を目指す。

新潟県出雲崎

116号をひた走る。信号待ちをしていると、ドーン、ドーンと鈍い音が聞こえる。また事故でもおきたのかと辺りを見回す。そこには事故ではなく素敵な夏の贈り物が。

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花火が上がってました。すごく遠く、山の向こうから上がってる花火。山の影となる関係で、ちょうどこの場所からしか花火は見えない。少しでも先に進むと花火は山に隠れてしまう。

もう少し、花火を見てみたかったので、近くのコンビニに車を停車し、歩道を歩いてベストポジションを探す。

花火が見える位置には、先客がいた。若奥様といった印象の女性がエプロン姿でウチワを持って1人で花火を見物していた。なかなかの美人です。

この国道は少し高台のような位置を走っており、その下には民家が広がっている。どうやら、国道まで登ってくると花火が見えるようなのだ。

たぶん、旦那が子供たちを連れて花火見物に行ってしまい、奥様は留守番だったのではないだろうか。しかし、どうしても花火が見たかった奥さんは、ひとり高台の国道に登り、山の間から見える花火に酔いしれていたのではないだろうか。なんとも切ないものである。結婚し、子供生んでからは旦那は私を女として見てくれなくなった。ただ子供たちの母親と言う役割が残るだけ。空しいけど、仕方のないこと。でもね、こうして花火を見てると、短大時代にイケイケだった自分を思い出すことができる。あの頃は、浴衣を着て色々な男と花火を見に行ったっけなぁ。男はみんな私に夢中だったわ。なのになんで、あんな男と結婚しちゃったんだろう。あーあ、なんか空しいな。誰かにこの心の隙間を埋めて欲しい。悪いことだって分かってる、でも誰かにすがってみたい。若い頃のように男を夢中にさせてみたい。

きっと、そう思ってるに違いありません。

こんな心理状態に陥っている人妻ほど落ちやすいものはないです。うまく誘えば美人新妻と変な棒出したり入れたり。旦那と子供が不在の新居で出したり入れたり。エプロン姿でキッチンで。システムキッチンにまたがって。ぐへへへへへへ

という下心を過積載気味に忍ばせ、新妻に声をかけてみました。

「この花火はどこで上がってるのですか?ずいぶん遠いみたいですけど」

「出雲崎の浜辺で上げてるんですよ」

「へー、そうなんですか。ところで奥さん、美人ですねー」

「・・・・・・・・・・・」(無視)

見事にシカトされました。どうやら奥様にとって僕はアウトオブ眼中だったようです。とりあえず、二人とも気まずい雰囲気になったので、僕は熱心に花火を撮影します。でもね、花火をデジカメで撮るのって難しいのな。シャッターが下りる瞬間には花火が消えちゃってるもの。

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まあ、あまり上手に撮れてないけど、思いがけず花火を見れて満足です。遠い遠い場所から、しかも山の間から見る花火もなかなか趣があってよいものだ。

国道沿いの歩道で、余所余所しく気まずい雰囲気で遠くの花火を見つめるオタク青年と美人若妻。なんとも異様な光景で御座いました。

足早に過ぎ去ろうとしている夏。その残り香がすこしだけ感じられたような気がした。知らぬ街で、思いがけず見られた花火、いつまでもいつまでも山の向こうの夜空を焦がしていた。寝坊したから遭遇できたんだろうな。寝坊に感謝。

というわけで、第三日目はコレにてお終い。寝坊したこともあり、基本的につまらなく薄い内容になってしまいました。明日は頑張るぞ。明日は最低でも青森まで行きますよ!

現在のpatoさんの居場所 新潟県新潟市ターミナルホテル621号室に宿泊。

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