男の生き様

男の生き様

Date: 2002/06/20

今日、昼飯を買いに行こうと街を歩いていました所、何気にすれ違った道行く婦女子2名がすれ違いざまに僕の顔を見て爆笑しておりました。ブヘハヘアヘアと爆笑しておりました。僕的には「ん?顔にチンゲでもついてるのかな?」などと思ったのですが、どうやらそうではない様子。なんか僕のブサイクな顔が面白くて笑っているようなんです。

別にそれ自体は、悔しくも口惜しくもなく普段と変わらぬ日常の一コマなのですが、問題は笑っていた婦女子二名も笑いたくなるぐらいブサイクだったという点にあります。飯が不味くなるぐらいのブサイクなんです。

どうして自分もブサイクなのにブサイクを笑えるのか。自分より下を作って蔑み、心理的に優位な立場になりたいのだろうか。同じブサイクとして共存できないものなのかと悲しくなりました。

もし、僕が思慮の足りないブサイクであったのならば、おそらくすれ違いざまにブサイク婦女子2人の顔を見て笑うと思います。そしてブサイク女子も僕を見て笑う。笑うことによりブサイク顔がさらにブサイクに。もう止まらない。街の片隅で笑いあうブサイク軍団。といった事態になりかねません。それはなんとも悲しい。

だから僕は、いくらブサイクにブサイクだと笑われようともグッと堪えた。それが思慮あるブサイクのスタンダードなんだよと。お互いに道行くブサイクを尊敬し合い、リスペクトできるような社会が築けたらどんなに素敵だろうか。

「あら、あなた素敵なブサイクね」

「そちらもなかなか味のあるブサイクでらっしゃる」

「ホント、ブサイクに対する風当たりがキツイ昨今、お互い大変ですね」

「どうです?その辺でお茶しながらブサイク話でも」

「あら素敵」

こういったブサイクにとって住みよいユートピアを築きたいと思う。僕が当選した暁にはゼッタイに実現します。これは公約です!それがブサイク国家ジャパンの宿命なんです。イケメンは死ね。チンコ干からびて死ね。

と、本編と関係ない余談を長々と鬱憤晴らしのように語って参りました。ここから本編です。

先日、外回りの際に街中をグルグルと走り回っていた所、奇妙な集団に出くわしました。というより、街中を走りながら奇妙な集団を探していました。

それは今時ちょっと街中では見かけないような、硬派な応援団のようないでたちをした若者男子数名でした。

頭はバリバリリーゼント。パンチパーマな輩までいます。服装はボンタンだのラッパだのタンランだのの不良ファッションで、黒っぽい学生服調のナリでした。まさしく応援団そのものといった感じでしょうか。

で、その若者らは、なにやら公園に集まっており、隊列を組んで必死でフォーメーションの練習などをしておりました。そいでもって一番偉そうな応援団長みたいなやつの掛け声一つで

「押忍!」「押忍!」「押忍!」

などと大声を張り上げておりました。もちろん、10人からいる応援団風の若者は横一列に並び、腕を後ろに組む応援スタイルで、天を見上げて腹から声を出さんばかりに声を上げていました。

それでも、彼らは「声が小さい!」などと団長に怒られバシバシ殴られていました。なんともバイオレンスな集団です。軍隊教育を思わせるような徹底したスパルタがそこにはありました。

今時見かけない、古風な応援団がそこにはいたのです。もはや欧米風になってしまった若者のライフスタイルに埋もれてしまい、化石と成り果てた日本の誇る日本男児がそこにはいるのです。

昨今の若者男性は女性に媚び、必死で女性受けするブランドを研究し、必死でオシャレなレストランを探し、夜景スポットを探します。いかにしてへりくだって女性と接するかがポイントとなっているようです。

これはネットの世界で顕著なのですが、出会い系サイトなどでは必死で男は女性にメッセージを送り、女性は数ある中から選別するといった「選ぶもの」と「選ばれるもの」という立場の差が存在するのです。

女性という華に群がる虫のように男たちは必死で女性にアプローチするのです。女性に気に入られようと必死で香水を塗りたくり、髪型をセットする。最新流行の服を身にまとい、必死でデートスポットを検索する。それが悪いとは言わないが、えらく軟弱だな、おい。

こういった軟弱な男の氾濫により、すっかり女性はお姫様気分となってしまい、勘違いも甚だしい行動をするようになったんだよ。明らかに昔とは変わってしまったんだよ。これじゃあ女尊男卑もいいところではないか、と思うのです。なんかいつの間にか男の立場がえらく低空飛行してるんだなあ、などと思うんですよ。

もちろん、いくら僕が男尊女卑主義であるといっても「女は黙って男の二歩後ろを歩け」だとか「男のすることに女は口出すんじゃねえ」などと言ったり、機嫌が悪いとちゃぶ台をひっくり返したり、女房の形見の反物を質に入れたりしろと言っているわけではありません。札束で女の頬を殴れと言ってるわけではありません。

あくまでも対等に男女が接することはできないのかと言っているのです。

男が尊いものではなく、女も尊いものではない。あくまでも人間対人間といった対等さが実現できないかと。僕は尊の不公平を是正すべくバランス理論で男尊女卑を提唱しているのです。世間の風潮が逆だったら僕はその逆を主張する。

ちなみに、現在の女尊男卑的な時代の流れは、優しさと甘さを吐き違えてしまっている男がゼッタイに悪い。これは明らか。もっと別の自分を出して魅力がアピールできないものなのかと思ってしまう。髪形でも、服装でもない。それも大事だがそれが全てはないのではないか。

そういった意味では、僕の目の前でこうして応援練習している応援団たちは尊敬に値する。あえて時代と逆行した格好の彼らには主張が感じられる。

きっと彼らの中では「硬派一筋」などという鉄の掟があり、団員は女のことなど微塵も考えずに硬派を貫き通しているかもしれない。

女人と会話することはおろか、女人のことを考え意識してはいけないというスタイルがあり、彼らは全く異性を意識しない。もちろん全員童貞。それでこ硬派というもので応援にも身が入ることだろう。現行の軟弱男性よりもずっと彼らのほうが魅力あると思ってしまう。

硬派なのはカッコイイ

硬派一筋な彼らは狂おしいほど魅力的

異性なんて興味ない、異性の目なんて気にしない

自分は硬派一筋で不器用ですからとか言う彼らが魅力的

童貞最高

ああ、なんて素敵なんだろうか。硬派に応援練習する彼らの汗が宝石のように光り輝いて見える。こんな彼らならきっと僕が提唱する男女の尊の不平等を正してくれるのではないかと期待してしまう。

などと遠巻きに車の中から彼らを見ていた僕ですが、彼らの硬派っぷりに感動し、車を降りて激励をしようと思ったその瞬間でした。

「なっちー!」

「りーかぴょーん!」

とか彼らが野太い声で叫びだすのです。良く見るとクルリと背を向けた彼ら応援団の応援着の裏には「加護亜衣命」だとか「石川梨華私設応援団」とか「辻希美一筋」とか力士の名前を書くようなフォントで刺繍してあるんです。

あれか、お前らは硬派な応援団ではなくて、モー娘。の私設応援団なのか。それの応援練習なのかと。どうでもいいが加護の名前間違ってるぞ。

結局、彼らは僕の期待する硬派一筋、異性に興味ありません。といった日本男児ではなく、ただのアイドルオタ。異性にバリバリ興味ありな方たちでした。同じ穴のムジナじゃねえか。

コンサート会場とかで彼らを見たら顔見ただけで笑ってしまいそうだよ、ブヘハヘアヘアって。

まあ、お互いブサイクオタ同士、コンサートでは頑張ろうや

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