ゲームセンターアラシ

ゲームセンターアラシ

Date: 2002/04/19

この間、東京初デートの話をしたじゃないですか、ネゲット彼女との初デート。なんか日記では観覧車の順番待ちで彼女の手を握りつぶした所で終わってるんですけど、実はその後観覧車に乗ったんですよね。

で、その後に観覧車の横にあったゲームセンターに行ったんですよ。やはりカップルでゲームセンターとかいくと、色々やったりするじゃないですか。色々みたりするじゃないですか。なんかカッコイイ所とかアッピールしたくなるじゃないですか。それが男ってもんですよ。

でね、なんかゲームセンター内を歩いてるとドラムを叩くゲームがあったんですよ。なんか画面の指示に従ってドラム叩いて曲を演奏するようなヤツ。で、それを見て僕は思ったんですよ

ドラムなら多少できるはず・・・だったらこれでカッコ良さをアッピールだ、ってね。で、彼女に

「あ、ドラムを叩くゲームだね。昔ちょっとやってたんだ」

とか言うじゃないですか。そしたら彼女も

「へー、じゃあちょっとやってみようよ」

とか言うじゃないですか。「よしきた!」ってなもんですよ。早速僕は席に座ってゲームを開始したんです。

いやね、なんじゃありゃって感じですよ。ムチャクチャ難しいの。全然ダメ。全くドラム演奏になってなかったね。見てらんない、聞いてらんない。なんか上手に演奏できたらカッコイイんだろうけど、下手だとムチャクチャカッコ悪いんですよ。隣で見ている彼女の冷ややかな視線が痛い。

で、気を取り直して別のゲームでカッコ良さをアッピールしようとするじゃないですか。するとね、なんか野球ボール投げて的を打ち抜くナントカカントカとかいうゲームがあったんですよ。もうこれしかないって思ったね。

いやね、自慢じゃないけど僕って剛速球なんですよ。草野球チームで野球もやってるしさ、これなら自信ありですよ。華麗にスライダーとかで9枚のパネル全部を打ち抜く、「素敵」と目を輝かせる彼女。もらったり!

で、やってみたんですけど、1枚しか当たりませんでした。ムチャクチャノーコン。なんか彼女もやってたけど5枚ぐらい打ち抜いてました。山なりのボールで5枚の彼女。ムキになって本気で投げて1枚の僕。全然負けてるんですよ。俺ってばムチャクチャカッコワルイ。

パンチのゲームとかもやるんですけど、手首がグキッとかなって痛いし。全然カッコワルイんですよ、僕。もう見るも無残。

やっぱさ、こういうゲームってのはスマートに実力を発揮して、「このゲーム簡単すぎるよな」とかニヒルに言わないとダメなんですよね。もう僕全然ダメ。超カッコワルイ。

で、せめてドラムを叩くゲームぐらいは上手くなろうと、その日以来毎日仕事帰りに職場近くのゲーセンに練習しに行ってるんですよ。もっぱらドラムゲームの攻略をしてるんです。全然上達しないけど。

ドラムを上手にカッコ良く叩けるのって素敵じゃないですか。何気なくゲーセンでドラムを叩く。彼女は横で見ている。僕はスッと後ろポケットにさしてあったマイバチを取り出し華麗に難曲を演奏していく。そんな僕の勇姿に彼女は「素敵、ドラムを叩ける人って魅力的だわ」とか言うに違いない。そのためには練習して上達するしかないんですよ。ドラム上手になって「たま」のドラムの人とか、彩っぺと結婚した「ルナシー」のブタみたいにならないといけないんですよ。なんか間違ってるけど。

で、毎日狂おしいほどに練習しているんです。そのためだけにゲーセンに行ってるんです。

しかしアレだな、最近のゲーセンも変わったよな。なんか異常にオシャレでUFOキャッチャーとかいっぱい置いてあって、プリクラとかあるもん。で、女の子やらカップルとかがワラワラといるもんな。ゲーセンって言うかアミューズメントだよな。

俺の時代なんてもっと殺伐としてたよ。やけに薄暗い店内に、小汚いゲーム機が数台。さらに脱衣麻雀ゲームとか充実してて、店員はやる気のない浪人生みたいなやつ。で、なぜかゲーメストとかが店に常設してあってさ。端の方ではコアなオタッキーがカップヤキソバとか食いながらゲームしてるの。そんな雰囲気。婦女子なんか怖くては入れないような雰囲気だよ。

しかもUFOキャッチャーとか今でこそファンシーなグッズが一杯入ってて、カップルとかが「プーさんのぬいぐるみー」とか言ってて「よーしまかせとけ」とか男が金をいっぱい使ってさ、ホノボノしてるんだけど、俺らの時代は賞品なんてエロボールペンとか胡散臭いライターとかエロビデオだったからね。明らかに違うんだよね。

それで、シューティングゲームとかやってると、どっからともなく「極めし者」みたいな年齢不詳・無職みたいなマニアがやってきて、鬼のような上手さでハイスコアとか出していくんだよ。それがゲーセンの日常的風景だった。

ホントにあの頃の極めし者は何処に行ったんだろうな。ゲーセンマニアとかさ。すっかりアミューズメントと化してしまった現代のゲーセンにはいないんだよな。どうしちゃったんだろう。

とか思ってたらいましたよ。現代のアミューズメントにもちゃんと極めし者という名のマニアどもが生息してました。

昔のマニアはシューティングゲームとか格闘ゲームに多く生息してたんですけど、なんか現代ではダンス踊るゲームに極めし者が集ってるみたいなんです。見た目オタッキー、メガネ、秋葉原タイプな青年がワラワラとダンスゲームの横を占拠してて狂ったように順番で踊ってるの。

なんかダンス踊ってると足だけ別の生き物のように動いてるんですよ。しかも汗だくになってるのな、踊りすぎて。で、あまりの汗に着ていたグレーのシャツが変色してる。で、ゼイゼイ言いながら休憩して、また踊る。ほんとすごいよな。

あんな極めし者の中に素人は入っていって踊れないよなぁ

もう彼らの独壇場みたいになってるんですよ。

で、それを見てて思ったんですけど、彼らはディスコとかに行って踊るんですかね。ゲーセンでここまで踊れる、ダンスを極めてるんならディスコとか行って踊ればいいじゃないですか。朝までフィーバーすればいいじゃないですかね。

なのに、彼らは多分できない。ってかこんなオタッキーな人がディスコで踊ってたら嫌だ。多分彼らもそれを分かってるんだと思う。

ってかね、車のゲームがいくら上手でも大した事じゃないんですよ。あ、上手いね程度のもの。実際に車の運転が上手でレーサーとかになっちゃう奴らのほうが数段上なんですよ。カッコイイ。

ダンスゲームも一緒で、ゲームでいくら上手に踊れてもダメなんですよ。やはりそれで女がコロリといくわけではない。ディスコとかで踊ってる人ってのはダンスが上手いのもあるかもしれませんが、そういうナイトスポットで遊び慣れてるっていうスマートな部分もあるわけなんですよ。で、女もコロリといく。

問題はそこなんですよ。なんか彼らは女性のギャルとかがギャラリーとして見てると異常に張り切って踊ってるんですけど、カッコイイと思ってダンスゲームを極めてるんなら大間違いなんですよ。とんだ勘違い。ホントにダンスで女をコロリといかせたいならゲーセンで踊ってないで、オシャレな服に着替えて髪形変えてディスコに行けよと言いたいんですよ。

で、そう思いながらドラムを叩いてたんですけど、良く考えたら僕も同じなんですよね。

ゲーセンのドラムが上手になったって、実際にバンド組んでドラムを叩くわけでもない。ライブとかやっちゃうわけでもない。ただのオタッキーが小汚い格好してヒートしながらゲーセンでドラムを叩いてるだけ。冷静に考えたらカッコワルイ。僕は間違ってた。

いくら彼女の前で上手に叩けたって「素敵、ドラム上手な人最高」とかじゃなくて「うわ、こいつゲームオタ」だよって思われるだけかもしれません。

やはり仮想的なゲームではなく実際にやって極めなきゃなぁ、と思いました。ドラムセットでも買っちゃおうか。

<注>やけにダンスゲームマニアを貶める発言が目立ちますが、決して著者がドラムゲームをやってた時に後ろでダンスゲームマニアが「うわ、こいつ下手だよ」とか言いながら笑っていたことに腹を立てたわけではありません。

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